ファイザー、「バイアグラ」特許めぐり勝訴
米ファイザー社のED治療薬「バイアグラ」の特許無効をめぐる訴訟の終審判決が10月27日、北京市高級人民法院であった。判決を受け、国家知識産権局専利複審委員会(JPO審判部にあたる。以下、「複審委」)はファイザー社の特許を無効とする審決を撤回することになり、ファイザー·アイルランド·ファーマーシューティカルズ(以下、「ファイザー」)と複審委との3年に及ぶ争いが集結した。これにより、2014年までの間、国内の製薬会社がバイアグラ(中国名「偉哥」または「万艾可」)の成分である「クエン酸シルデナフィル」をED治療薬に使用した場合、権利侵害とみなされる。 国家知識産権局は2001年9月19日、バイアグラの特許権を承認し、保護期間を2014年までとした。その後、中国の製薬会社12社が同年10月29日、複審委にバイアグラ特許の無効を求める申請を提出した。 複審委は2004年7月5日、ファイザー社が「バイアグラ特許の説明書を十分に公開していない」ため「専利法(特許法)」の規定に合致しない、との理由でファイザー社の特許を無効とする審決を出した。2004年9月28日、ファイザーは複審委を提訴。その後、北京第一中級法院は特許無効審決の撤回を命じる一審判決を出したが、国内12社は同判決を不服とし、北京市高級法院に控訴していた。 北京高級法院は、「説明書に述べる治療効果と実験データの間には明確な指向性や関連性がない」とする複審委の主張を、事実認定の誤りと判断、是正すべきと指摘。終審判決では、バイアグラ特許の無効決定が覆され、ファイザーがバイアグラの特許を再び承認された。 ファイザーは10月28日、本紙に声明を寄せ、「判決は特許保護に対する中国の決意を示すものであり、中国へ投資活動を行う企業のマインドを高めた。ファイザーは引き続き、中国における自身の知財権保護に全力を尽くす」と述べている。
(毎日経済新聞 2007年10月29日)
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